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ドローン業界ニュース

2020-07-30

激安ドローン、実は危険?!知らずに買うと損するドローン価格の裏側

わずか数千円で買えるトイドローンから40万円オーバーの高級機まで、ドローンには様々な価格の製品が存在します。安過ぎる製品に危険はないのでしょうか?  なぜ、ドローンの価格にはこれほどまでに大きな差があるのでしょうか?

この記事では、そのようなドローンの価格や値段の差から生まれる安全性や性能の違いなどについてのギモンにお答えしつつ、ドローンを買う前に知っておくべきことや知らないと損をする情報をまとめました。ぜひ、最後までじっくりとチェックしてみてください!

【激安ドローンに潜む3つの危険性】

激安ドローンの危険性その1 

電波法違反で即アウト!?

空飛ぶドローンを地上から操作するためには、通常は電波を使用します。そして、この電波は限られた周波数帯を使用するものであるため、不正な機器を使用すると混線の原因となる可能性があります。そのため、日本で使用される電波を発する機器は「特定無線設備の技術基準適合証明(通称:技適)」を取得することが法律により義務付けられています。

DJIなどの主要メーカーが販売するドローンは技適を通過しているため、何ら問題ありませんが「ネット上で売られている激安製品」や「怪しげな海外並行輸入品」などの一部製品には技適認証を取得していない機体も存在しているようです。

このような技適認証を通過していない機体は電源をオンにしただけでも、厳密に言えば、電波法違反になりかねません。「電波法違反のドローンを飛ばして逮捕された」という話は聞いたことはありませんが、うっかり値段につられて違法な製品を購入してしまわないように注意したいものです。

激安ドローンの危険性その2
接続不良でコントロール不能になる?

ドローンとコントローラー(プロポ)の接続が途切れてしまうと、当然のことながら機体の操作ができなくなります。このような状況になると、最悪の場合はドローンが際限なく上昇を続け宙(そら)に吸い込まれていったり、あさっての方向に飛んでいってしまったりという事態が発生します。

接続不良やコントロール不能に陥るリスクは必ずしも価格だけで判断がつくものではありませんが、一例として、DJIの製品であれば「リターン・トゥ・ホーム」機能が搭載されており、コントローラーとの接続が途絶えたらドローンが自動で帰還することが可能です。

激安ドローンの危険性その3
粗悪なバッテリーが火災リスクを高める?!

ドローンが飛行するためにモーターをまわす電源には「リポ(LiPo)」と呼ばれるリチウムイオンポリマー二次電池が使用されています。このような種類の電池には充放電制御回路や短絡(ショート)、過熱などから電池を保護回路が積まれていますが、粗悪品の場合はこの回路性能が不十分なため、バッテリーが膨張、発熱、発火などのトラブルに見舞われる可能性があります。

また、電池そのもの強度が低い場合や適切に設計されていない場合は墜落の際の衝撃などで急激に反応が進み爆発が起こることもあります。

回路の性能や強度については、必ずしも値段が品質に直結するわけではないかもしれませんが、極端に安い製品については十分に注意することが必要です。また、購入に際しては、メーカーの説明や通販サイトのレビューコメント欄だけを鵜呑みにするのではなく、販売店に評判を聞いたり、BlogやSNSで生の声を拾ったりするなどして、バッテリーに異常が発生したという報告がないか調べるなどといった慎重さが必要です。

コメント

値段が安いドローンなら簡単に購入してしまいがちですが、トイドローンなどを購入するのであれば電波法があることを忘れてはいけません。商品として売られているからと言って電波法に反していないという訳ではありません。

技適(技術基準適合証明)を所得していないドローンを無資格で操縦していると電波法違反になっていまします。お子様のプレゼントに…。空からおしゃれな動画を撮りたいから…。とネットで購入したドローンが実は法律的には飛ばせない!なんて事が起きるかもしれません。

海外で流通しているドローンの多くは「5.8Ghz帯」を利用しているものが多く、日本国内で使用する場合は、いずれも、無線局開発の免許が必要になる為、ご購入の際は十分に気をつけましょう。

この記事にある情報が「安くてもちゃんと作られているドローン」か「高くても価値があるドローン」を購入するための一助となれば幸いです。