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ドローン業界ニュース

2021-01-31

関東地方整備局 荒川下流河川事務所、荒川UAVチーム「Kingfisher」結成

2021年1月20日、国土交通省 関東地方整備局 荒川下流河川事務所は、河川維持管理、災害時等における状況把握等の効率化・高度化を推進するため、荒川UAVチーム「Kingfisher」を2021年1月7日に結成したことを発表した。高度な専門知識や技能を有する総勢37名の専門チームが、河川や施設の状況監視、映像撮影などを行う。

 荒川下流河川事務所ではDXに関する取り組みとして、三次元データによる河川管理等を本格的に導入するための取り組みを進めている。河川管理や災害時等における状況把握の効率化、上空からのレーザー計測等を行うため、今回、専門のチームである荒川UAVチーム「Kingfisher」を創設した。昨年9月から、航空法で規定されている法令、知識の学習と10時間以上のGPSを用いないATTI操縦訓練に各職員が保有する機体で取り組み、航空局承認・許可を取得したという。

 ドローンにより日常の河川巡視の効率化を図るとともに、不可視である箇所や災害時の危険箇所を安全に監視を行う。また、ドローンと災害対策支援船「あらかわ号」を連携することで、陸上での移動が困難な箇所の点検も可能である。船上からの離発着は河川事務所では唯一の取り組みだという。

 荒川下流河川事務所は「Kingfisher」の創設により、今後の河川管理の効率化・高度化を目指す。また、日常の河川管理だけでなく広報ツールとしてもドローンを活用していく、としている。

コメント

あらゆる分野で活躍しているドローンですが、今回の記事のように河川の管理にも用いられています。

人が行っている点検をドローンで実施することにより職員、技術者の人員不足を補い、点検時間の短縮による効率化を図ることができます。
また、巡視においては効率化だけではなく、より広い範囲の監視が可能になり地域の安全性も向上するのではないでしょうか。

チーム名の「Kingfisher」は、荒川にも生息しているカワセミを表す言葉で、カワセミは餌を採る際や巣に戻る際、ホバリングを行いその姿をドローンの飛行する姿に重ね、チームのキャラクターにしたとのことです。

カワセミと同じく、河川を飛行するドローンを見かける日も近いのではないのでしょうか。